出発
夕方4時過ぎ、いよいよ住み慣れた我が家を後にした。
夫に車で関空まで送ってもらった。
日本での最後の食事は関空のお蕎麦屋さん。当分和食が食べ
られないだろうと夫が選んでくれた。食後にカフェでコーヒーを飲んだ。夫やRyonとの別れが刻々と近づいてきた。何度も泣き出しそうになり顔を両手で覆った。
ついに搭乗時刻になった。ゲートの外で夫がRyonと、姿が見えなくなるまでずっと見送ってくれた。泣き崩れそうな気分だったが、Junが暢気に「いよいよ飛行機に乗れる」とはしゃぎ出したので気がまぎれた。
飛行機に乗り込んで自分の席についた時、さっきまでの泣きたい気分は消えた。いよいよ本当に出発だ。Junと2人だけの外国暮らしが始まるのだ。うまく表現できないが、何か自分の中に前向きな力強いものが生まれてきたような不思議な感覚だった。
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